「ホルトソウ」
(ユーフォルビア・ラティリス)
-Euphorbia lathyris LINN-


    トウダイグサ科・ユーフォルビア属

南西アジア、ヨーロッパ南部原産 
   ユーフォルビアの茎から出る白い汁は、かぶれを引き起こすので、毒草の部類ですが、種子を圧搾して取れた油分を精製すると、 続随子(ぞくずいし)という生薬に変わり、まさに、毒にも薬にも・・・の植物です。

40センチぐらいは直立し、細い葉を十字対生につけています。そこから枝分かれした茎は横に伸び、ぜんぜん違う形の葉をつけ、 葉腋に、黄色い小さな小さな花を咲かせ、やがて丸い果実へと変わります。
果実は短期間にふくらみ、先端部分にシベの名残が見えています。

完熟した黒い果実は、弾けるとき、かなり大きな音を立てるのだとか、一度聞いてみたいです。
春の花「フジ」の果実も、パシーッっと大きな音を立てて弾けますね。

種子から取れる油分、石油の代替品として使えるようですが・・・微々たるものですね。

(名古屋市立東山植物園・西花卉室)

「花夢ギャラリー」はリンクフリーですが、画像などの無断転載はお断りします。
Copyright (c) g-kamu.com All rights reserved.


★花夢トップへ ★西花卉室へ ★「花夢」収録一覧へ