身近なツバキの葉よりは細長く、先がとがります。ウメの花のようにふっくらした4〜5センチの花をつけます。 シロアリなどに強く、建材として使われます。地元で、穀物を貯蔵するための高倉は、この材が使われています。 また、樹皮に含まれるタンニンを、魚毒として漁に使ったりします。 花もいい香りがしています。 沖縄では、本土より早く梅雨入りします。5月の梅雨入りと共に開花し、山原(やんばる)国頭(くにがみ)地方の山並みは、この花が真っ白に広がって、 素晴らしい景色を展開するようですね。その代わり、花のない季節は、周りの木々に埋もれてしまって、目立たなくなります。 イジュについては、別名ヒメツバキという呼び方をすることがありますが、「ヒメツバキ」には、Schima wallichii spp. mertensiana という別の学名があります。 liukiuensis は琉球という地名からついた名前、mertensiana は、人名からきています。形態的にどこが違うのか・・。どなたかご教示いただけるとありがたいのですが。 |