「カミメボウキ(=バジル)」
-Ocimum tenuiflorum Burm.f.-

シソ科 メボウキ属


熱帯アジア原産
()内のバジル、近年身近になってきたハーブの名前、皆さんも、よくご存知ですよね。
でも、カミメボウキとかメボウキという、和名は、ご存知でしたか?
世界にまたがる動植物名を、日本人に分かりやすくしたものを和名というのですが、この植物の場合、流通名の、「バジル」の方がピンときますよね。
シノニム(同義語)に、Ocimum sanctum L. というのもあります。

バジルの仲間には、薬効があるので、沢山の国々に、夫々の名前で、広がっています。

和名の、カミメボウキは、漢字にすると「神目箒」と書きます。
目の箒(ほうき)?それに神様が・・・?
その昔、この植物の種子を水に浸し、とろみが出てきたら、そのとろみで、目のゴミを取り去ることが出来た・・・が、語源のようです。

 英名はHoly basil。日本では、この仲間、スゥィートバジル =Ocimum basilicum L.が流通、ハーブとして身近です。
ガパオライスって、召しあがったことがある方も多いかもしれません。あのガパオも、バジルの仲間なのです。

口にするばかりではなく、芳香剤や、薬剤にも利用される、有用植物なのです。

上記学名(学名とは、ラテン語が基本の、世界共通名のこと)の-Ocimum tenuiflorum Burm.f.-ですが、Burm.f. とは、植物の学名の命名者=オランダの植物学者ニコラ・ローレンス・バーマン(Nicolaas Laurens Burman)のことでです。因みに、スゥィートバジル =Ocimum basilicum L.の L.は、植物学者リンネの事です。
自然現象や人の力を借りて、次々、形や香りを変えているものが、世界にはたくさんあります。
また、世界のどこかでそれを最初に発見した人、或いは、掛け合わせて新種を作り出した人は、登録が必要とされ、それは学名として、厳しく管理されます。

(名古屋市立東山植物園・香りの有用植物室)

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