「キメンカク(鬼面角)」
(ケレウス・ペルウィアヌス)
ーCereus peruvianusー

サボテン科・ケレウス属

ブラジル・ウルグァイ原産。
  大型のハシラサボテンで、花は、夕方から夜間に開花。朝のうちならば、↑のような名残の花が見られます。
今のところ、高い位置で咲いているので、下から見上げた写真しかお届けできませんが、夜間の最盛時には、20センチぐらいの大きな花を咲かせている・・と思われます。
豪華な花なのに、夜間、みんなが帰った後ひっそりと咲いていることになります。
2008年の夏、高い位置に面白い果実が付きました。中にタネらしきものが見えてるようですが、温室の中で、 いったい誰が受粉させたのか・・迷い込んだチョウが、たまにひらひらしてますが。

寒さにも結構強いようで、関東の公園などで林立している画像を見ることがあります。

2012年秋、果実がころんと下に落ちていました。中は甘いゼリー状態で、タネがいっぱいでした。

ところで、ハシラサボテンの中って、どんな風になってるの?って思ったことありませんか?
中南米室の管理担当者が、こんなもの↓を展示してくれました。いろいろですが、どんなに大きくても、木ではない、つまり年輪や、形成層などが見られませんね。
古くなると下の方から木化して、一見木のように見えますが、緑色の大型の茎をもつ多年草、ということになるのです。
しかし、現在は、木と草を分けないで、被子植物・裸子植物の分類が、植物学会では使われているようです。

  豊橋の植物園で、面白いものの展示がありましたので、ご紹介しましょう。
ハシラサボテンの、有効活用。生活の知恵なのでしょう。
自生地では、枯れてしまったハシラサボテンの繊維だけを籠などに利用しています。


(名古屋市立東山植物園・中南米産植物温室)

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