フィリピン原産のムッサエンダ・フィリッピカから、いくつかの園芸品種が作られています。 本来のムッサエンダ・フィリッピカは、萼片が白っぽいのですが、それに、「ヒゴロモコンロンカ」(ムッサエンダ・エリトロフィラ)を掛け合わせたりして、 このピンクの派手な品種が作出されたようです。「クィーン・シルキット」Qween Sirkitという品種が近いように思いますが、名札は、cv.で終わっているので、もう一段階何か別の品種が関わっている可能性はあります。 遠目にはピンクの花が咲いてる・・・、でも実際は、黄色い小さい(1センチぐらい)のが花、ピンクに色づいた部分は、萼(がく)が変化したものなのだそうです。 よく似た雰囲気を持つものに「ポインセチア」や 「ブーゲンビレア」などがありますが、こちらの色づいた部分は、葉の色が変化したもので「苞(ほう)」と呼んでいます。 植物の図解を見ると、花の下にそれを支える萼があり、その下に存在するのが苞となっています。 この植物のピンクの部分を見ると、白い筋が葉脈のように見えるので、葉の変化した苞と呼びたくなります。 しかし、基本となった「コンロンカ」の仕組みを考えると、 ピンク色に変化したのは、5つに分かれた萼の先端が全部伸びて大きくなったものと納得できます。 花も花筒も葉にも、毛がいっぱいです。ピンクの萼の裏は白いんですよ。 |