中央ヤシ室の隅っこでは、3枚目の写真のように、時々、高い位置に花をつけるのですが、周りに大きな木がたくさんあって影になり、
今咲いていますよの札が下がらない限り、お客様になかなか気づいてもらえません。 最初の二枚は、以前鉢植えで展示されたときのまだ小さなムユウジュですが、花はとてもきれいに咲いていました。 とはいっても、このきれいなのは、花びらじゃないんですって。植物学的に言えば萼(がく)なのです。 ムユウジュを漢字で書くと無憂樹です。 「インドボダイジュ」「サラノキ」と共に仏教の三聖樹とされています。 花の美しさに魅せられて、マヤ夫人が手を差し伸べた時、陣痛が起きて、お釈迦様がお生まれになった・・・と伝えられています。 新しい葉が出てくるときは、ちょっとびっくりします。やわらかいピンク色の葉が束になって ぶら下がるからです。 同じ中央ヤシ室の中にある、 「マンゴー」や 「セイロンニッケイ」 「カカオノキ」の新葉も、 とてもきれいなピンクの束をぶら下げます。これらの葉は日を追って緑を濃くしていきます。 熱帯植物で、新葉が赤いものは、暑い日ざしに耐えられるようになるまでの対策、植物の知恵だとか。 |