「オオキンバイザサ(オオバセンボウ)」
(クルクリゴ・カピツラータ) 
-Curculigo capitulata=C.recurvata-


    キンバイザサ科・クルクリゴ属

熱帯アジア、オーストラリア原産
  
ひだのある長い葉を展開し、足元に、小さな花を咲かせます。
カークリゴと言う名前で、いけばな界では、切り葉として用います。
自生地では、葉からとれる繊維で、漁網を作るのに利用しているようです。

オオバセンボウは大葉仙茅と書きますが、その果実には、特異な作用があります。
実の中には「クルクリン」と呼ばれる成分が含まれていて、実を口にした後の水やレモンが、甘く感じられるのです。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)によると、
クルクリン自身は甘味を呈する物質であるが、その甘味はすぐに消失する。 しかし、その後で水を飲んだり酸味を呈する物質を食べると甘味を感じるようになる。 水の場合は5分ほど、酸味の食物の場合は10分ほど甘味が持続する。 似たような作用を持つタンパク質に、ミラクルフルーツの成分であるミラクリンがある。

「ミラクルフルーツ」↓は、私も,過去に一度試食の機会がありましたが、本当に不思議、その後に口に含んだレモンが、まったく酸味を感じないのです。

  

(名古屋市立東山植物園・中央ヤシ室、鉢植え)

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