「ソブラリア・ヘレリ」
-Sobralia helleri-


ラン科・ソブラリア属

ニカラグア、コスタリカ、パナマ原産
  唇弁のこのような血の色、濃い赤が、ソブラリアの中でも特徴的です。
温室内・中南米室にも、「ソブラリア・レウコクサンタ」 が植栽されていますが、ごく普通のランの花の咲き方をしています。
ところが、これは、開き切りません。いつも、開花間近か・・という半開きの状態のまま終わります。

直立した硬い茎の先に花をつけるのですが、どういう理由か、90度にカクンと曲がっていて、見た目には、ぶら下がっているように見えるのです。
葉は大きく、ササのように、平行脈が目立ちます。

咲き終わった花を、ちょっと失礼して、中の蕊柱(ずいちゅう)を撮らせてもらいました。
蕊柱とは、ラン科・ガガイモ科に見られる花粉の装置で、普通の花は、オシベ・メシベが別々に離れているのですが、蕊柱はメシベの花柱の先にオシベが 乗っていて、くっつきあって、一つに見える状態のものです。

(名古屋市立東山植物園・中南米産植物室)

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