白と赤紫のラグビーボールを二つくっつけたみたいで面白い形ですね。 この2枚は、水生植物室の非常口付近に置かれた鉢植えのものです。以下は、10年ぐらい前の東花卉室の天井を這っていた頃の画像です。 風船みたいにどんどん膨らんで、やがて赤紫の部分(萼が変形したもの)が真ん中から縦に裂けて開きます。 その形から、よく食虫植物に間違われます。 一段と明るい色で、中心の穴へ、虫を誘い込み、背中の袋の中で、受粉の手伝いをさせますが、虫の命を奪うことはしません。 ハエなどを誘うために広げた赤い部分、自生地(ブラジル)では50センチ近くまで広がるそうです。 この模様は好きですか? 気味が悪いという人と、更紗模様が素敵!という人に分かれます。 2004年11月、たたんだコウモリ傘のような、面白い果実がつきました。ピーマンみたいなのは、若い果実です。 2010年、ガイドステーションに、完熟して落ちた果実が展示されました。中の種子は、薄いひらひらしたハート型です。 アリストロキアの仲間 「A ・リンゲンス」が、この部屋の南側に植えられています。 こちらは、木の状態もあまり元気がなく弱々しいのですが、花をつけたことはあるのです。 また、この科の元となる 「ウマノスズクサ」は、私たちの周りでも見ることが出来ますよ。 |