サンギャラリーのサガロ室の近く、植え込みの後ろで、地面から20センチぐらいのところに こんな奇妙なものが一つ、ぽつんとぶら下がっていました。 東花卉室にある、「アリストロキア・ギガンティア」や 「アリストロキア・リンゲンス」の仲間です。 この奇妙な形のものは、ガクの変形したもので、花弁はない植物とされています。 虫をおびき寄せる開口部は、半月型をしています。 ツボミの大きさは、大人の握りこぶしぐらいで、碁盤の足みたいにふっくらしています。 その背中側の袋は、ギガンティアほど大きくはなく、開いたガク片の中にのめりこんでいます。 ムクゲパイプバナという和名があります。ムクゲは尨毛、鳥獣の柔らかな毛を意味しています。 ガクの裏や花柄にも毛があるのがおわかりでしょうか。 葉は、ウマノスズクサ科らしくない笹のような長い形です。 |